会報

第10号

心身共にバランス良く・しなやかに
保元堂グループ懇親会議事録
第1回気功士・指導範士合格者
横浜教室気功合宿

―「心身共にバランス良く・しなやかに」―
保元堂 代表  周 清華
 
「心身共にバランス良く・しなやかに」 −今年の目標 !!
新年 明けましておめでとうございます。昨年は、アメリカ経済の破綻によって、世界経済がその影響を受け、戦後最長の好景気が続いていると言われた日本も、一気にこの大きな不況の波に巻き込まれた一年でした。 さて、この不況がいつまで続くかは分かりませんが、去年より更に厳しい経済状況が続く中、更に自然災害・社会問題等も起こりえるでしょう。その様な中、私達、気功を鍛錬している者として、如何に心身のバランスを整えながら、日々心穏やかに生活していくか?という事が、とても重要ではないかと考えます。むしろ、この様な厳しい状況である時こそ、私達、気功の智慧を授かった者は、率先して積極的に心身のバランスを保ち、平穏な気持ちと心で生きていく手本を見せてなければならないと思っています。 人として生れ、生きている間には、楽しいこと、苦しいこと、辛いこと、悲しいこと、嬉しいこと等々、実に様々な出来事が起こりますが、その時に自らが如何に心の調整をし、心に感じたこの苦しさ、辛さ、悲しさを身体にまで影響のでない程度のものにして行くか?この事こそが、気功の智慧と考えています。その為に日々、私達はどの様な心の状態で生活して行く事が重要か?まず、「心をしなやかにする事」かと考えます。しなやかな心とは? 日本人に馴染みのある「竹」の様に、風が吹けば風に逆らわず、風に乗りゆらゆらと大きく揺れ、しかし決して折れない芯のしっかりとした心。ゆらゆら揺れるのは弱いからではなく、真の強さがあるからこそ揺れる事が出来るのではないでしょうか?真の強さを身に付けるには?様々な人の心を受け入れられる「柔らかな心の器」を持つ事です。 私は、昨年の会報から、皆さんに何度かお願いしていますが、まず、自分以外の方と心の交流をする事で、更に豊な心を育てて欲しい。単に、気功の技を身に付けただけでは、「真の意味の気功」とは言えません。気功の本質とは?・・「自然態であること」自然態とは、この世の中で多くの人に関わりながら生きて行くという事です。この世を一人で生きて行くことや小さな二三人の気の合うグループだけでも生きていけません。ですから、私が考える「究極の自然態」とは、常に様々な人と交流し、良い気場を作り、更に大自然と交流し、良いエネルギーをその大きな気場の中で循環させる事です。 そこで、その気場にいる一人一人(小さな気場)が初めて、真の「気功態」が得られるのではないでしょうか?残念ながら、この真の意味を理解せず、色々な人との交流を拒否したり、気功の技の上達だけに専念してしまう傾向があります。  私は、技の上達の一番の近道は「人に教える」事だと思っています。「人に教える」という事は、完全完璧な難しい事を伝授する事ではなく、自分が学んだ今自分に出来る事を人に「伝える」という事です。人に自分の学んだ事を伝える事で、自分が理解している事がどの程度であるか?本当の自分のレベルが分かり、また、相手から学ぶ事も多々あります。この「己を知る」「相手(人)を知る」という事が気功の技の上達には欠かせない事なのです。
 

 
保元堂グループ懇親会議事録
 
開催日時 平成20年12月14日(日) 午後2時30分〜4時
場  所 横浜中華街  ホテル
参加者 平塚会(事務局 大倉 他3名) 世田谷会(事務局 森本)
横浜会(会長 山川) 東京・横浜教室(半田)
 
<各サークル会の1年の活動状況について>
 

平塚会) 保元堂の会報をメンバー全員にコピ−して配布する事で、情報の共有に努めた。会の自主活動として、大雄山での特別練習を行った。話合いの時間があり、何人かの方々の入会動機について知る事が出来、仲間として親近感を覚えた。特別練習後、参加者の体験談を話し合い、これらの体験談を文書化し、サークルメンバー全員に配布した事で、会の結束力が強まった
今後の課題として、メンバー全員のレベルアップをはかる事が重要 と感じている。現在は、入門レベルで止まってしまっている様な気がするが、築基功の奥はとても深いので、少しずつでもメンバー全員のレベルを上げていき、気功の心を理解する事が重要だと思う。今のままでは、本来の禅密気功の良さを体得せずに終ってしまう気がする。先生には、もっと教育してもらいたい。メンバー同士で、出来る事を積極的に教えあう体制作りも必要と感じている。

世田谷会)  世田谷会では、夏の合宿をきっかけに、回旋法を全員で毎回練習し、互いに動きのチェックやアドバイスをする様になり、会員の援けあう積極性が高まり一体感が強くなった。合宿でも回旋法を皆さんの前で披露する事が出来た。又、会長がメンバー全員にアンケートを配布し、なるべく多くのメンバーが希望する事を先生に教えて頂いた。
今年は、平塚会と横浜会の見学をさせてもらった。印象に残った事は、平塚会の方々は、常に増員活動を怠らず、積極的な自主運営の精神が根強いという事だ。40名近いメンバーの纏りも非常に良いという印象も受けた。本会の問題点としては、まだまだ会全体としてのレベルは、気功体操の枠を抜けきれず、レベルアップを希望しているメンバーは物足りなさを感じてしまう事だった。

横浜会) 会としての活動はいつもの通りだが、12月に大雄山へ散策に行ってきた。10年以上気功を続けているメンバーが多く、意思の疎通と纏りは良いと思う。メンバー全員が役割を持っており、会場予約も交代で行っている。現在、メンバーは8人しかおらず、毎月会の運営としては赤字に近い状況である。又、新人の定着率が悪いのも問題。
気功の面白さを分かる前にやめてしまうのは勿体無いと感じ、最近では新人が参加する時は、なるべく築基功ではなく、新人でも簡単に出来る入門三功法を中心に練習している。残念な事は、メンバーが夏の全体合宿に参加したがらない事だ。比較的古いメンバーは、気感を得る為の練習をもっとやって欲しい等の希望もある。

横浜教室)メンバーの自主的な提案と準備によって、2月と11月に横浜教室だけで特別合宿を行った。又、先生の講義内容で理解不足と感じた事は、教室後、昼食を兼ねながら、徹底的に講義内容についての議論と研究を重ねた結果、メンバー同士の結束力と積極性が非常に上がったと思う。

東京教室)メンバー全員が仕事帰りである事を先生が考慮し、仕事の疲れを取る事を重視しながらも、築基功の練習だけではなく、郭林気功や陰陽合気法、メンバー同士で実際に腕に気を通す練習、夏の合宿に向けた蠕動ならぬ自由動の練習も積極的に行い、バラエティーに富んだ練習内容で、楽しみながらも各人が確実にレベルアップする事が出来た。

 
<その他参加者からの意見>
 
  1. 気功とは自己鍛錬であり、日々、自分の気持ちをいかに安定させ、穏やかな毎日を送って行くかであると思う。気功の技術やレベルを上げていくだけなく、日常生活をいかに過ごすかを大切に考えて行きたい。
  2. メンバーが多い為、練習時にはグループ毎に分かれてしまうが、先生には、全てのグループをくまなく回って、じっくりと指導して欲しい。
  3. グループ毎のレベルに差があり、その中での指導方法にも違いがあるので、どれが本当に正しい動作なのか?新人は分からない場合がある。先生は何でも聞いてとおっしゃってくれるが、いつも忙しいそうだ。練習前後に、メンバーの悩みや疑問点を聴いて欲しい。
 
<先生からの要望>
 
気功に対する、一人ひとりの考え方ややり方、理解の仕方が違うので、なるべく自分以外のメンバーと交流をして欲しい。交流する事で、自分の理解が深まる事もある。正しく理解していたつもりでも間違っていた事に気づく場合もある。私は、各メンバーの積極的な交流の場として、年1回の全体合宿を開催しているつもりだ。また、自分が出来る事を自分以外の人に伝える(教えるという概念でなくて良い)事によって、自分の理解レベルを正しく知る事も出来る。自分のレベルを知る事で、人は又成長出来るものと信じているので、指導者のレベルでなくても、自分の出来る事は積極的に人に伝えて行って欲しい。保元堂のメンバーは皆、家族と同じだと私は思っている。人の為、会の為に何かをする事は、いずれ自分に戻ってくるので、自分の為になるという事を忘れないで欲しい。
 

 
―第1回気功士・指導範士合格者―
 
1月17日(土)横浜県民センターにて、第1回気功士・指導範士の試験が行われ、下記の方が合格されましたので、お知らせ致します。
初級気功士
伊藤 祐(横浜教室 所属)半田 久美子(横浜教室、東京教室 所属)
森本 緑・矢代 瑛(世田谷会)
入門指導範士
半田 久美子(横浜教室、東京教室 所属)
 

 
横浜教室気功合宿
 
平成20年11月15日(土)〜16日(日)に、横浜教室独自の第2回目の合宿を湯河原のウエルシティーホテルで行った。2月の合宿では、徹底的な動きの修正と実際に気の動かし方について特訓をしたが、今回は、更に、気感と体感との違いや集中するという事の徹底的な理解、気のコントロール方法、慧中の力のレベルアップを学んだ。2月の合宿でも一部のメンバーが練習をした。○や□の形を慧中を使って、念力だけで相手に送り、相手が正しく○や□を感知する事が出来るかどうかの練習を今回は全員で行ってみた。慧中の力を強くするには、やはり、その土台となる密処の力を強くする事が非常に重要であるという認識や密処の力が足りない状態で、慧中を使いすぎる事は心身へのバランスが非常に崩れてしまう結果となるという事を改めて学んだ。合宿終了後、参加者の中には、ずっと丹田の温かい気感を感じながら帰宅出来たり、気感の流れを練った飴を想像する事により、より具体的に実感出来る様になった。
 

第9号

利自利他
「陰」と「陽」極めて哲学的な思考
気功のお陰で不思議現象を得た
和気あいあいの合宿
自然そのものに逆らわない
禅密気功の核心に触れ、心新たに

利自利他
周 清華
 
早いもので、今年も二ヶ月余となりました。今年の目標「10年若返り」の進捗状況はいかがでしょうか?
前回の会報でも話をした様に、常に初心を忘れず、基本土台の鍛錬を欠かさず行う事=この事こそが、実は老化防止=若返りに繋がる事だと私は考えています。毎日、コツコツと地道に、基本の鍛錬を続けて行く事は、実は強靭な心がなくては出来ません。そして、強靭な心について行けるだけの体力も必要です。この、心と体のバランスのとれた強靭さがあってこそ、毎日の地道な鍛錬つながり、また、この地道な鍛錬を続ける事で、更に、更に強靭な心身が出来上がっていくのだと考えています。

世田谷会の矢代会長は、約四年前から毎週世田谷会と横浜教室(現在の東京教室)に通い、毎朝、松の木と気の交流を続けています、そして、今まで二年置きに大腸検査をして、必ず数個のポリープが出来て、その度に切除を繰り返していたが、四年ぶりに行った大腸検査では、一つのポリープもなかったそうです。ご自分が努力と同時に、会員メンバーとの情報交流も積極しています。

また、昨年の11月に平塚会に入られた小澤さんは、心臓の持病がありましたが、毎朝欠かさず、自分なりの気功練功を続けた結果、医者から進められていた手術もせずに、現在、心臓の持病は安定した状態となっています。そして、ご自分の持病・練習方法等を会員同士に公開し、情報交換しています。

このお二人の共通点は、いずれも、「毎日欠かさずに自分なりの鍛錬を続けている」事であり、そして、毎日やり続ける「強い信念」を持っているという事です。お二人の体の良い変化は、この強い信念と欠かさずに行った毎日の鍛錬の結果だと、私は確信しています。そして、もう一つの共通点は、気功の良さや素晴らしさ、自分の体験を積極的に周りの方々に伝え、時には、教室に誘ったりと積極的な活動をしながら、自分以外の方と交流をしていると点です。

お二人は意識していないと思いますが、積極的に自分以外の方と交流する事で、実は、自分の「気場」は自然と少しずつ強くなって行くものです。「利自利他」・・・これが気功の結果としては最高ではないでしょうか?
さて、9月14日と15日に行った陰陽合気法(天地部)を中心にした第六回気功合宿は円満に終了しました。十二名の参加者全員は、今までの「聞く」・「練習」ではなく、「聞く」・「考え」・「質問」・「教える」・「聞く」と変化し、単なる 教えて貰う(受け身)だけではなく、自分が分かる部分を如何に他人に伝えるかという積極的な気持ちで参加型に変化し、全員考え・全員発言・全員と交流という最高の合宿が出来ました。普段は聞けない事・知らない事・集中的にやらなかった事・体感したい事などを、一年に1回しかないこの機会でいろんな方と話をし、違う意見・考え方・集中の仕方などの情報を最大限に吸収し、上手く日常に応用するのが本来合宿の機能ではないでしょうか?!レベルのアップは表の動き・意識方法と気感などがありますが、基も重要なのは考え方を柔軟に変えなれるかどうかと思います。 皆様、「利自利他」で頑張りましょう!

ご参加の皆様・ご協力を頂いた皆様、ありがとうございました。
 

 
「陰」と「陽」極めて哲学的な思考
平塚会会長 内山 繁五郎
 
今年も9月14日から15日の2日間に亘り、周清華先生指導の許、全員相互の意思疎通が円滑・且つ活発に行われた。
開会の挨拶から始まり、疲れとストレス解消のため基本動作の要について、若干の説明後静寂な森の中、清冽な水の流れの音楽を耳にしながら瞑想を行い、身体に休らぎを得た。

今回研修の主なテーマは陰陽エネルギーの調和とし、陰陽合気法(天地部)の1.三円功と2.接地陰と3.通天陽の三部内容で研修して、自分自身の陰陽バランスを整え、体のエネルギーを充実せしめる事にありました。
一日目は陰と陽という基本的な概念から、具体的な功法まで講義と練習を行い、参加者同士(会・教室)の交流なども一つの流れとして積極的に行い、参加者の一体感が生まれたのではないかと感じました。

特に二日目の朝6時30分から、万葉公園における自然環境の中で、前日習得した陰陽調和の理論と技を実際に応用し、この自然にある美しい環境・森の空気・滝水の音・土の香りなど全てを包み込んで、自由な気功をリズミカルに行い、陰陽均衡の許、心身一如の充実感を得て、極めて意義深い研修会であった。

なお、陰陽の具体的な考え方につき、会員各位の意見を自由に述べ、極めて哲学的な思考を巡らす機会を得た事は、興味深いものがあった。

二日間に亘り、周清華先生の熱心な指導により、小人数であったが会員各位の身心に深く充実感を込まれた事であろう。
 

 
気功のお陰で不思議現象を得た
世田谷会 会長 矢代 瑛
 
今年合宿の最後の日に昼食を弁当から、うどんに変更して頂いた。それは、翌日大腸内視鏡の検査を受けるので、食事制限があったからです。
私は平成16年12月に腰椎滑り症(第5腰椎がお腹の方に5.5ミリ滑った)になりました。朝起きた時に立っても居られない程の激痛で、正に体験した人でないと判らない程のものでした。
西洋医学では手術以外の治療法はないので、東洋医学に頼る事にして、整体師の勧めで、毎朝50分の速歩と患部の冷却に専念しました。併せて、周清華先生の進めで気功の功法(主に回旋と樹木との気の交流、郭林気功等)を取り入れました。毎朝、初めの半年程は涙を堪えながらの苦行で、暑い日か寒い日か、雨の日も、関わらずに続行して来ました。当初痛みが取れるのに3年かかるとの見立てでしたが、2年半でゴルフをやっても感じなくなりました。レントゲンを撮ってもらったところ、5腰椎の滑りが2ミリ戻って来ました。この回復は、西洋医学では信じられないとの事でした。
この苦行の間は、大腸内視鏡検査どころではなかったので、4年間が空いてしまいました。前回の検査までは2年毎に4度受けて、その都度ポリープを3〜4個摘出して貰ってました。今回は、4年も経ったので、6〜7個はあるものと覚悟を決めて受けましたが、何と1個も見つかりませんでした。自分でも、この不思議現象には半信半疑の気持ちになって、医者に「本当ですか?見落としはありませんか?」と尋ねたほどでした。
この結果を周清華先生にお話しましたところ、先生は私がこの3〜4年気功を熱心修行して、大腸の体質が変わったのでは?とのお返事でした。咄嗟には信じられない思いですが、事実はこの現象の通りでした。
この3〜4年は週2回(世田谷会と東京教室)の気功をべースに、毎朝の功法をやって来ました。特に癌の予防になるという郭林気功をやって来たのですが、効果として現れたのかな?との思いです。今更ながら、気功の効用の有り難味をしみじみ感じている次第です。
 

 
和気あいあいの合宿
世田谷会 森本 緑
 
第6回気功合宿は私にとって、今回が4度目お参加となります。「陰陽合気法」については、今年の7月に横浜会場で一度受講をしていたのですが、その時は、短時間でもある、その理論も身体の動かし方もよく解らず、なすすべもない未消化の状態でした。今回の合宿で、自然界・日常生活全ての中における“陰と陽”の考え方と具体的な功法について、その理論と実技に時間をかけて繰り返し説明を受ける事により、やっとその概要が“解った”と思いました。築基功の土台の上に積み重ねられる功法であり、体得して行くのはこれからの練習にあるのだということも理解しました。改めて、“始めに築基功ありき”ということも。
万葉公園で早朝練習がありました。目前の山、森と木々、激しく流れる川の水音、その日うっすらと霞がかかった様な湿った空気は、まさに、教わったばかりの“陰陽”のバランスのとれた気が流れている様でした。
今回の参加者は少人数でとてもまとまりが良く、活発な意見交換が行われ、グループに分かれての練習も和気あいあいと楽しいものでした。湯河原の地の環境、今回の合宿テーマと、気脈の通じ合った仲間が出会い、溶け合い、私達の気場を作ってくれたのではないでしょうか
 

 
自然そのものに逆らわない
世田谷会 橋本 美代子
 
7月に、陰陽合気法の特別講義を横浜で受けた時は、あまり良く分からないままに聞いていた気がしましたが、今回の合宿で改めて講義を受け、少し分かった様に思います。
陰と陽は条件、環境、時間、空間によって変化すると聞き、また、半分ずつバランスがとれていると聞きました。
初めての合宿で、自然そのものに逆らわないで、エネルギーを得ながら自分自身を整えて、自己パワーをアップさせ楽になること、という意識が強くなって来ました。・・・・・参加なさった他の教室の先輩方が、三円功をしてお腹の調子が整うとか、心臓の痛みが治まるとかおっしゃるのを聞いて、きちんと練習していくと、必ずレベルが上がっていくと思いました。
 

 
「禅密気功の核心に触れ、心新たに」
東京教室 寺井 裕
 
第6回の夏合宿に夫婦で参加しました。妻は約3年前、私は4年前に東京教室のメンバーになりましたが、昨年までは、何故かスケジュールが合わず、今回が初の参加でした。
蛹動、擺動、扭動の基本動作の後、夜から翌日の午前中まで、陰陽合気法の講義と練習を行いました。私自身は、固い体に少しでも柔軟性を持たせたく、謂わば「体を解す」ことが入会の動機でした。その為、気功の理論面に対する理解が弱く、今までは体系だって考えた事がありませんでした。今回は陰陽合気法の演習を通じて、参加者間で議論をしながら進めたことで、まだまだ入り口にも達していないかもしれませんが、禅密気功における陰陽の考え方・事象の捕え方に、少しは触れる事が出来た気がしています。
翌朝は曇り空の中、自然の中で、我々は夢中で天地と繋がる気の交流を練習しているのですが、通りかかった犬は不思議そうに我々を見ていました。
今回は所属教室を超えて、参加者間の交流が活発に行われたようです。休み時間や食事の席で和気藹々と話が進み、練習の際も真剣な中に和やかな雰囲気が醸し出されていました。こうした人的交流の機会を設けられる事が合宿の醍醐味でしょうが、私にとってはもう1つ、人生の大先輩に当たる方々が、お元気に体を動かされたり、散歩途中の急階段を登られたりする姿を拝見し、元気を頂いた点も収穫でした。
最後に、今回ご一緒頂いた方々にこの場を借りて御礼申し上げます。また来年もよろしくお願い申し上げます。
 

第8号

初心に戻る・基本に戻る
「道了尊気功体験」抜粋

初心に戻る・基本に戻る
保元堂 代表  周 清華
 
「10歳若返りをしましょう。」-−今年の目標 !!
今年は約八ヶ月を過ぎようとしているが、皆様は目標達成の為の努力は如何ですか ? 残っている時間は四ヶ月しかありません。
皆様はそれぞれ自分なりに頑張っていると私は確信しています。自分の体の気になる事を治そうとか、家族・友人を助けようとか、今までの健康体を維持していこうとか、または会員同士がお互いに教え合う様に、真剣に考えて真面目に教室に通って練習を繰り返し、自分今のレベルまで上げって来たと思います。非常に嬉しく思っております。

しかし、同時に時々当初の気持ちを忘れ、基本は永遠に強化しなければならない事を無視し、無理して或は自己閉鎖・自己満足の行動を取り、結果的に練習効果が薄くなり、技の習得に自信がなくなり、方向性も失って、どうすればいいかも分からなくなり、人とのコミュニケーションの意思も落ち込んで、心身両方に悪い影響を自分が自分に与えてしまい、自分でも分からない状態という現象が起きているのも事実です。この事が一番、私の心を痛めている事でもあります。

「10歳若返りをしましょう」と言うのは、まず心がその気持ちになっているかどうか、そして行動に移し、目標に向かって実行していくものだと思います。一人一人の会員がそれぞれ違う考え方を持ちながら、会員同士で検討しあい、そこで自分自身の心と体のバランス、初心の自分と今の自分・自分と他人・一人とグループ・人と自然のバランスが調和され、自分に一番効果の高い練習方法、そして柔軟な考え方にするヒントを見いだす事が可能となります。“のんびり” “ゆったり” “しっかり”とした思考を持ち、体感出来る限り自分自身の小宇宙と大自然のエネルギーの流れを堪能し、その大宇宙の中に自分が存在し、その流れの一分子に過ぎないからこそ、その流れに沿って行く事が大事ではないかと思います。「若返りをしましょう」と言うのは心身両方から若返りにして欲しい。

気功の練習は主に心(意識活動)と形(動作)二つ部分があり、統一した矛盾(対立)体にあり、統一とはいずれも気の流れを良くする事(気感を得る事は一つの現象)を目的としているので、動作の練習は初級レベルから徐々に気の流れに沿って(意識する)進む事、気を誘導する為の意識活動も、頭ではなく出来る限り「実感」を持って行う事。両方が統一(融合)した時、最高の気感が得られます。「己を知る、初心を忘れず、易きから努めるよ」。
 

 
道了尊気功体験」抜粋 平成20年5月23日−13名有志者が登った・・・何があったか ?
平塚会
 
<城田 淳子>
今年は「10歳若返りをしましょう」の目標があり、“積極的に交流する”というテーマを揚げ、小田原から大雄山線にのり20分位の道了尊に行きました。今回で3回目になりますが、天まで届く杉の木のエネルギーに、皆は意欲的に交流し、13名の参加者の交流も話が弾み、体験談などもでました。10年以上の4人の会員が、口をそろえて、なぜこんなに長く続ける事ができるのですか?との問いに、「先生のお蔭様」とl口を揃えて答えました。光化学スモッグ注意報がでて、蒸し暑い日でしたが、木々の間から涼しい風が体の中を蠕動し、とても気持ちが良い状態で、究極の自然体を体験する事ができました。気場の強いサークルや教室に行く事で気持ちが楽になり、心身両面の健康に繋がると先生はおっしゃっていましたが、まさに、それを体験したと思います。
 
<池田 富士子>
最高のお天気に恵まれ、小田原で各自好みの駅弁を買い、電車、バスを乗る次ぎ、お山に登った。長い石段を見上げた時は、愕然としたが、「百里の道も一歩から」に後押しされて登り切った。清涼な空気に包まれた洗心の滝での気功は、心身共に目覚しい回復力を感じた。木々に囲まれて全員で輪になって食べたお弁当の美味しかったこと。食後、二三人の体験談で気功によせる熱い想いを知りました。御自分や家族の病気を先生に相談され、力になって頂いていること、涙なしでは聞けませんでした。私も、この年齢まで、元気で自分の事ができる幸せを噛み締めています。これからも気功に包まれて余生を過ごしたいと念じて居ります。
 
<二見 健吉>
皆様と初めての懇親を兼ねた道了尊研修はいろいろの意味で大変有意義であった。毎日が多忙な私にとって、比較的ゆっくりした時間をもてた事を感謝します。大自然の森林から気を感じる事が出来た。話合いの時間があり、何人かの方々の入会動機について知る事が出来、仲間として親近感を覚えた。気功の習得上の悩みについて意見交換もできた。
 
<大倉 英生>
バス停を降り参道を歩き始めてすぐ老大木に会い、思わず手を出してしまい、いきなり大木との交流に入りました。杉の大木も私を待っていたかの様に、チリチリ、ビリビリと私の手の平に感じさせてくれ、気持ちがつうじて来たと嬉 しくなって来た。鬱蒼とした森、大木古木があちこちに見られ、樹木の香りが心を落ち着かせてくれ、心身共にいっぺんにリラックスさせてくれた。感謝です。途中、木々と話合いながら、自然の中にひたっている時間の素晴らしいこと、永いこと。日常と違った場所に来た事により、雑念が更に消えてゆく気持ちになる事が出来た。皆と行った築基功も爽やかな気持ちで目いっぱい楽しむ事が出来た。皆さんとの交流も出来、楽しい一日であった。この時期に来られた事に感謝します。ありがとう。
 
<澁谷 博明>
大木達の生命力に与ろうと手を触れたり、木の中を流れる何かの音を聴いたりしながら行くと、我々は虫と同じ様な小さな生き物の一つなんだという気持ちがしてきた。森から降り注がれる精気は、否応なしに我々を包み込み、母体の中に戻った様な安らかな気持ちにしてくれた。小さな滝の辺りで、瞑想に入り、五体の感覚を全開にし、全身の力を抜いて緩め、入るものを拒まず皮膚からも聴く。風・木・石・緑・水の匂い、水辺のマイナスイオン、森からの精気、地の活力、入ってきながら邪気が体から抜ける、抜けながら入ってくるのだと思っている内に、緑の中に溶け込んでしまう。「終わり」の掛け声で、正気に戻り、皆一様に精気が戻った様だ。自然の中では何も飾る必要はなく、雑事を離れ、力を抜いて大きな懐に入れば良いのだと思い、感謝しながら森を後にした。
 
<小澤 美知子>
近頃歩きの時、喉の奥に痛みが来る事あり、歩調の問題で同行を大変悩みましたが、学びを深める為にどうしても必要に思え、駄目なら一人で戻らせて頂ければ良いと決心出来たのです。森に入った途端その一歩の感触の良さと涼やかで心がほゎ〜んとぬくもる様な空気が心地よく包んでくれ、来て良かったと思えたのでした。仁王立ちしている老木の力強い姿が目に入った時、素直に頑張ろうと思えたのですが、高く遠々に続く階段を目にした時は、狼狽し一人で引き返らせて頂こうと思いました。が、マイナス思考に戻ってしまう気がよぎり、歩き出せました。皆さんの私のペースに合わせて下さっているさりげない思いやり、ずっと荷物を持って下さった曽我さん、そういう応援が嬉しく頑張れたのです。まさしく牛歩戦術のごとくでしたが、喉にあった痛みも薄らぎ、最後の一段を登りきれた時は本当に嬉しく、待っていて下さった皆さんの拍手に重ねて感動、涙が溢れました。滝の元の水神様の前での気功は、とても気分がよく素晴らしい空間に思え、得も知れぬ安堵を味わう事が出来ました。昼食後の皆さんのお話の中の生きた教訓を聞かせて頂け、気功の素晴らしさを学ばせて頂けました。今でも老木の苔むした木肌の温もりがある力強い正気が思い出され、おおらかに前進してみようと思える心のゆとり頂けた一日でした。
 
 
 
 
 

第7号

修正中

第6号

密処との出会い
第5回保元堂グループ気功合宿研修会記
第5回保元堂グループ気功合宿研修会内容紹介
中国上海気功ツアー紀

「密処」との出会い−  第五回気功合宿

世田谷会  森本 氏

 普段教室で築基功の練習をする際に、先生が毎回必ず「気功態に入って密処に集中して・・・」という誘導の言葉を言われます。
“密処に集中する”とはどういう風にすれば良いのか?どういう状態が集中しているということなのか?といつも思います。
“密処”の場所は教わったので、その場所を思えば良いのかな・・・・では思った(ということにして)最初の蛹動を始めます。
毎回このように築基功に入っておりました。
先生の言葉は右から左の耳にさらさらと流れていっておりました。

今回の気功合宿での主要な内容として「密処の気感」が掲げられておりました。「密処」についての先生からの具体的な講義を聞いていて その内容が左の耳から流れ出すことなく留まり、「密処」についてやっと理解したと言えるかどうかはまだわかりませんが、私なりにそこに在る「密処」に出会ったなぁと感じました。
講義に続き「密処」を意識しての実技に入り、静かに身体を揺らしながら様々な想いが浮かんできました・・・
深い谷底を覗き込むような気持ちで、自分の内側にある「密処」を見てみました。
そこは誰でもが皆持っている“泉”、いまだ活動の役目を知らず静かに眠っている“泉”。 先生はいつも言われます、「密処」とは生命の源、エネルギーの湧き出ずる場所 と。
すべてそこから生まれ始まる人間の営み、聖にして俗、俗にして聖なる領域・・・・そんなもろもろのことが思い浮かび、この眠っている自分の“泉”を目覚めさせ、エネルギーを活用し、調和のとれた心身と宇宙観を持ちたい。やがて役目を終えて“泉”が枯渇していくその時まで、めいっぱい活動させようと強く思いました。
「密処」とはそういうマグマを秘めたパワーの根源地なのだ ! とやっと気づいた思いでした。
ありがたく・嬉しい気持ちになりました。
この感覚を忘れずに鍛錬していこうと思います。
“泉”根まで行こう。


第5回保元堂グループ気功合宿研修会記

横浜会会長 山川 氏


9月16・17日、湯河原に19名の有志者が参集し第5回保元堂グループ気功合宿研修会が開催されました。今回は、「基本動作と気感の体得」を基本テーマとして、盛り沢山の詳しい講義と繰り返しの練習に全員元気で参加し満足して帰宅しました。
司会者は平塚会の大倉さんでした。合宿は第一部から第五部までの構成でした。
一日目午後2時、ホテルについて直ぐに第一部「開会式と「基本動作の練習」に入りました。開講に当たり、保元堂顧問・平塚会会長内山さんが開会の言葉を述べた後、周先生から気功態についてと練功の心構えについてお話がありました。その後、三班に分けて擺動の練習をし、相互チェックで自分では気づかなかったことを互いに指摘し合い、個人個人のレベル向上につながりました。
第二部「気感の体得」は当日の夜8時から開講となりました。「体感」と「気感」の違いをまず周先生が説明されました。気感を得るための基本は三調(調身、調息、調心)です。これは先人の知恵であり、秘訣ともいうべき大切なポイントです。禅密気功では、密処が基礎になります。密処には両親から受け継いだ生命エネルギーが結集しています。密処の気を強め充実させることが、禅密気功練功の大前提と目標達成の最重要手段となります。予定終了時刻の10時を30分もオーバーしてしまいました。
翌日7時に、公園で第三部の「陰陽調和と採気」を行いました。参加者は一時間程、周先生から具体的な指導を受けながら、各自にとって最善の方向と必要なエネルギー源を探し出し、自身の陰陽バランスを調和し(陰陽のバランスをとるために、外気を体内に取り込むことを採気という)、大自然との「対話」も出来ました。
午前10時から第四部「基本動作レベルアップ」に入りました。基本動作をスムーズに行う為に、まず必要な事はなぜこういう動きをするかを理解する事だと周先生は力説しました。「基から、芯から」と、そして陰陽(陰陽とは何か?について詳細説明があった)のバランスを取りながら動くと心身・内外共にエネルギーの流れがスムーズになり、本当の「気楽」になれます。その後、また班毎に基本動作レベルアップの練習をしました。
昼食後、1時から第五部「動作と気感の調和・気感のアップ」という最終章でした。第三部の「陰陽調和と採気」と第四部「基本動作レベルアップ」を一体にして考えると、陰陽の調和と心身の一致がよい方向になれば、余裕が生まれ、動作と気感の調和が容易にでき、経験を重ねると想像力も豊かになり、感性を磨いて気感のアップに繋がります。全員が横二列になり、気の壁を作り、気感の違いを確認しました。
2時から閉会式となり、世田谷会の森本さん・平塚会の池田さんと横浜教室の檜垣さんが、それぞれ各班の代表として、合宿の体験談を発表しました。閉会の言葉は私(山川・横浜会会長)が代表として纏めました。今回の合宿の中で、形の相互チェックでは、比較的新人の方は大満足し、長く練習している方でも自分で気がつかなかった点を指摘して貰う事もあり、それを直すと気感がアップしてきます。気功の奥が深い事をひしひしと感じました。動作は「基から、芯から、感から」行う事も理解できました。
いつも合宿で感じることですが、普段は皆が違う時間と場所で練習しているが、同じ目的を持って集まり、強い気場の中で励ましあいながら練習すると、お互いに著しく成長するよう確信します。
終了後、記念写真を撮りました。周先生の熱心で懇切なご指導ありがとうございました。皆さん、有り難う。来年も再会しましょう。



第5回気功合宿研修会内容紹介


第一部  基本動作
第二部   気感の体得
第三部  陰陽の調和
第四部  基本動作アップ
第五部    動作と気感の調和・気感アップ

1.気功態 2.蛹動と擺動
集中力アップ 特に密処の気感
大自然で体感しなからの応用
「基から、芯から」がポイント
陰陽の調和と心身の一致がカギ




上海・蘇州気功ツアーを円満に終了


保元堂グループは11月4日〜7日の三泊4日で、上海・蘇州気功ツアーを円満に終了しました。各サークル会及び参加者の皆様、ありがとうございます。
気功の発祥地である中国に息づく、長い長い悠久の歴史、連綿と流れる時間はこの国に溢れる魅力を育みました。9名の参加者(平塚会は5名、横浜会は1名、その他は3名)は、エネルギッシュな人々の編み出す独自の文化、広大な大地を包み込む魅力、そして衣・食・健美と出会い、心の奥にその感動を銘記して、忘れられないでしょう。
上海の豫園・八宝鎮と外灘は、50年前と現代の都市の象徴であり、対照的な印象が深く、蘇州の「斜塔」と運河は歴史が感じられ、「蘇州夜曲」の由来は分かる気がします。早朝公園で「気功人」との出会いは、今でも一幕一幕が浮かんで来て、現地の「気功人」から「明日も来て」「又会いましょう」・・・との熱い気持ちが今でも聞こえる・・・

「もう一度行きたいなぁ」という思いで胸がいっぱいになります。


第5号

自分の気持ちで
一年で会員倍増・活気溢れる
第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(3)

自分の気持ちで

保元堂代表    周 清華


そろそろ梅雨の季節となりました。残念ながら、今年の夏は「猛暑」と報道されて、私達の生活にどの様に影響されるでしょうか?どう対応すれば良いでしょうか?
今年も半年を過ぎようとしていますが、皆様はいかがお過ごしですか?半年間、気功の練習は続いていますか?半年決算は、簡単に黒字か赤字か結論が出るものではありません。半年間、良く出来たかどうかあまり分からないかもしれませんが、実はこれからの後半がもっと大事になって来ます。
社会現象にしても、親が子供を捨てたり・殺したり、子供が親や兄弟を殺したりした事件が多発しました。政治不信・年金制度を改悪されたり、生活基盤が壊されつつある状況の中で、気功を鍛錬している私達は、自然現象と社会現象に対し、どの様に対応すべきであるか?何が出来るかを考えなければいけません。私達が最低限度の事として、自分の気持ちで自分の健康を自分で守る事。自分自身の「心」を常に自然態で保ち続ける事が重要です。


 


― 一年で会員倍増・活気溢れる ―

平 塚 会

 平成18年4月、平塚公民館で禅密気功平塚会の年度総会を開催しました。重要な議題の一つは、如何に会の運営に支障の出ない様に会員数を安定的に確保して行くか?
17年の年末から、会の役員達は動き始めました。4ヶ月の準備で、総会で議論する事になりました。
会員全員の智恵を借り、議論し、アンケートも実施し、会としての方針は「会員一人ひとりの呼びかけと同時に、定期的に無料と有料の広告を出す事」を決定してから一年経った今、総会前の会員数20名から、現在、40名を越えました。
更に会員が倍増した結果、会の活性化にもなり、活力も更に倍増しています。長く練習している会員は初心に戻り、基本を復習しながら、新人会員に出来るだけの事を教えてあげます。新人会員は非常に熱心に先輩達に聞いたり、必要な資料・CDなどを購入したり、会の発展の動力になっているのも事実です。会の関係者が、気功の合宿と中国ツアーにも20名以上の参加希望者がいると予測しています。


 

第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(3)


第四部

気の流れ(受信と発信)

 誰でも持っている気は常に流れていて、万物と交流しながら、その威力を発揮しています。
気の訓練は、まず内気(自分自身が固有する気)から始まり、内気を流して、気感を高めるコツを取得し、基本土台をしっかり作る事で、気の受信と発信の技を身につける事が出来ます。
内気を流す方法は沢山ありますが、両手(腕)と両足の訓練方法として、禅密功の「密処」パワーを利用した方法はとても有効です。椅子に掛ける場合は、両足の踵を軽くつけて、「密処」の気を踵へ流して、両足の輪の中に気を連続的に廻して行きます。両腕はまずハンドルを持った感覚(腕は太いパイプの感覚)で、その「感」を実感し、徐々に両腕の輪の中で気を連続的に廻して行きます。(一方と正反対方向)
両手(腕)の輪と両足の輪を一つにして、「8」の字の様に気を流して行く方法もあります。
気の流れを感じる為には、一般的に指の練習をする事で比較的に早道だと考えています。体内の気を指先までに持って行って、外へ発射したり、外から気が戻って来たりします。その時、指先と指の中に流れる気を体感する事が出来ます。外(人・植物等)から入って来る気を素直に積極的に受け入れ、奥まで誘導すればもっと感じる様になります。対象物(人・植物等)に気を感じさせるには、人の皮膚表面・植物皮の表面ではなく、物体の表面から徐々に奥まで入って行く様にします。
更に、中で動かしたり、戻したりすれば、もっと良い効果が得られます。
気との交流、自分の気と他人の気の交流、自分の気と山・海・雲・大自然の交流は、つまり自分の脳が自身の気を出すという命令を下して(発信)、対象物に入って行って、その対象物から反応を直感し、体感した情報を身体から脳に伝達(受信)して、次の気の流れになり・連続的なレベルアップに繋がって行く良い循環であります。 
皆さん、積極的に体験して、レベルアップしてみましょう。


第五部

太極形意

 難しい言葉になりますが、「太極形意」はやや難しいレベルの気の状態です。
「形」は普通でいう身体・形・姿勢の事です。
「意」は普通でいう意念・心・念力の事です。
「太極」は究極または極端な無角・無輪・無心・無辺な調整の必要のない良い(理想無極)状態。
ここで、私達の「太極形意」は心身と内外が一体となり、バランスの取れた最高状態を言います。
具体的な練習方法として、皆さんが慣れた「蠕動」(築基功の4番目)でやれば、練習し易いと思います。例えば、好きな音楽を聴きながら、まず今までの気功態で身体を整えて、徐々に体を自由に動かして行きます。そして、首・肩・腰・膝など局部から緩めて、内在的な流れ(水の流れ・血液の動きなど)を感じながら行います。その後、「感」の流れが局部から全身へ広げて行って、全体的な意識活動が活発になり、とても流れの良い・心身が楽、「太極」という最高状態に近付く事が体験出来ます。


第六部

気功態と気場


「気功態」については、皆さんはもう慣れた言葉だと思いますので、ここでは説明を省略します。
「気場」についても、何度も話した事がありました。一定の法則(一定の時空に、はっきりした方向へ、決まった方法と安定した速度)でその場のエネルギーを動かしている空間を気場といいます。気の流れが最高でバランスの取れた「ゼロ」磁場とも言えます。
例えば、地球の気の流れを見ると、まさに「気場」そのものと言えます。
1. 地球の横(赤道中心を水平にした状態)から見た場合、一番上中心のN極(北極)から一番下中心のS極(南極)へ気が流れている事が想像出来ます。
2. 地球の上(NS軸線と垂直した状態で、N極)からみた場合、中心にあるN極から均等に周辺(最後は反対側の中心にあるS極)へ気が流れている事が想像出来ます。
別の例で見ると、噴水の中に入った状態或いは滝の中に入った状態を想像して、立体で見てみたら、凄い状態になっていると考えられます。
噴水の中に入った状態で、その中心部は数え切れない程気線が流れて、恐らく「太極」状態ではないですか? 真空状態になったら、どんな気場が出来るでしょう?
そこで、もっと想像してみて、仮に体内にも数え切れない程、無数の気線が流れている状態になっていたら、どうなるでしょう? 
更にもっと想像してみて、仮に体外(自分の周辺まで)にも、体内と同じく数
え切れない程、無数の気線が流れている状態になっていたら、どうなるでしょう?
内外一致した気流の状態を、私は、人間の気場(気功態の一つ)と解説しています。
会員の皆さん、第四回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋の連載紹介は、ここで終りますが、これからは実行に移る事が一番大事だと思います。自信を持って、無理せず、長く続けて練習して行く事が何よりの「秘訣」と言えるでしょう!
今年の気功合宿研修会で、また会いましょう!


第4号

新年にあたり
保元堂グループ18年忘年会
各サークル合同役員会
第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(2)

新年にあたり

保元堂代表    周 清華


輝かしい新年を迎え、この一年、皆様のご多幸を心よりお祈り致します。
さて、昨年は皆様もご存知の様に、大きな自然災害や日本各地でも痛ましい事故・事件が多発しまし た。何故、この様な自然災害や社会問題が多発して来たのか?私が考えるには、大自然を破壊し続けて来た事による、自然からの人間社会に対する「警告」であると考えます。又、人間社会そのものも、本来のバランス(親孝行・敬老尊師・救災扶貧)が崩れている事が原因ではないか?と考えます。
では、気功を鍛錬している私達は、この自然現象と社会現象に対し、どの様に対応すべきであるか? 現在の状況が進めば、自然生態と人間社会は、いずれ本当に破壊されてしまうでしょう。ですから、今 、私達がしなければならない事は、自然を「尊重」し、その本来のバランスをいかに保つかを真剣に考える事、そして、社会生活の中でも、自ら、本来のバランスを保つ為に実行をすること。例えば、家族や友人そして職場等において、自らが良いバランスを持った関係を築き上げていく努力をして行かねば ならないのです。その為には、常に、自分自身が、無理なく自然態の「心」を保ち続ける事です。それが、「気功態」です。


保元堂グループ18年忘年会


18年12月17日、横浜エクセル東急ホテル内「孔雀庁」で、保元堂グループの忘年会を開催しました。各一般教室の会員の外に、中国禅密気功研究会の世田谷会会長(および会員2名)、横浜会会長(および会員1名)、平塚会事務局長(および会員1名)に各サークルを代表し、ご参加頂きました。そして司会を務めたのは土曜日横浜教室のO様でした。又、土曜日横浜教室のK様ご夫婦は子育ての為約九ヶ月間休んでいましたが、どうしても皆様との気場を一体にしたいという気持ちが強く、忘年会のお知らせ後、すぐに「子供も連れて参加します」という返事を頂きました。継続的に集中コースに参加している静岡にお住まいのH様も、わざわざ横浜会場まで来て頂きました。お嬢様の看病で同じく約九ヶ月間、集中コースを休んでいました。それにしても、気功の同志との再会は何より楽しい事の様でした。参加者は、それぞれご自分の気功練習に対する感想・体感などを歓談し、新しい年に、更なる練習を重ねて行く事が大切だという認識を共感しました。
これから、新しい年でどの様に気功を行うかは、ご自分の目標・健康状況とご都合等に合わせて、無理なく・無理せず・「常」(恒に)こころを掛けて、「気」を流し・体感する事が近道だと思います。では、楽しく新しい思考で「気」でいきましょう。


各サークル合同役員会

周・世田谷会会長・横浜会会長・平塚会事務局長等


各サークルで共通の問題点として、数年気功を続けて来た方が、「気感」を体感できないという理由から止めてしまい、サークル運営に影響がでること。この件について、気功は気感を得る事だけが最終目的ではなく、各人が気功をする事で、まずは気分が良くなり、少しずつ心身共に健康になる事が重要であるとの結論に達しました。しかしやはり、各々の会長は、サークル運営の為、メンバーの協力を得ながら、常に新人募集にも力を入れ、更にメンバーが何を望み、どうして行きたいか?を、もっとコミュニケーションを取りながら把握し、サークル会に反映させて行く事が重要だと認識しました。更に、各会メンバーが合宿等で積極的に交流し、互いの力を確認し合い、助力する事も必要であるとの意見がありました。周先生からも、会長が中心となり、各メンバーの求心力と統率力を更に充実する様にとの意見がありました。


第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(2)


第二部

基本動作(正しい動作)

 気功態の基本姿勢・蛹動と擺動が上手くするコツなどを中心とした内容です。気功態の正しい基本姿勢は、皆さんがご存知のように「三調」をすれば宜しいです。「三調」は、「調身」(形・姿勢)、「調息」(呼吸・吐納)、「調心」(意識・念力)をする事ですが、ここで「調身」(形・姿勢)について、話をしましょう。
まず、楽な状態・自然な状態・力が抜けた状態がポイントです。地球の引力に任せる事で、力が抜けます。禅密気功の気功態は、1.膝関節と股関節を緩め・両足幅は肩幅で、2.体の重心の七割を両足の踵に置き、3.脊椎をまっすぐにし・尾底骨を微調整する。そして総合的楽な感覚へと適度加減します。
蛹動と擺動の正しい基本姿勢を、皆さんは良く頑張って練習して来ました。蛹動は先ず尾底骨を後ろから前に出し、限度に行き着いたら、徐々に後に戻りながら頭を上げて行って、尾底骨が後ろに限度に行き着いたら、徐々に前に出して行きながら頭を下げて行って、腰椎と胸椎は尾底骨の動きに従って行って、脊椎全体は前後の波のように繰り返し行えばいいです。
擺動は先ず尾底骨を左へ向け、次は右へ向けと行ったり来たりして、限度に行き着いたら、反対方向に出して行きます。初めての方は、頭を動かさなくていいです。慣れている方は、天井から百会に紐を通して、吊り下げた状態を想像し、尾底骨の動きと合わせ、腰椎を右へ向け、次は左へ向けと行ったり来たりにし、限度に行き着いたら、反対方向に出して行きます。つまり、腰椎と尾底骨を蒟蒻(こんにゃく)の様に左右に振りながら動かして行きます。この様に想像し、徐々に胸椎・頚椎へと昇って行きます。出来る方は、尾底骨まで戻って来ます。


第三部

美容と健康の意識活動


意識活動はどの様にすればいいか? 気感を得る、美容と健康に役に立つ内容です。
音楽を聞きながら気の転換へ・・・体が感受したものをエネルギーとして、美容と健康に役に立ちます、と平塚会会長内山さんが言います。体で聞く、体で感ずる、エネルギーを表現する全身全霊への感動・・・感受性・・・
具体的な意識活動を例にしましょう。例えば、水とかビールをなど飲んで、全て口から流れて行く、体の内側からそをエネルギーとして吸収し、悪い物を外に出すことが出来ます。
健康と美容には、如何に体内に流れているエネルギーを体の意識活動で察知して、はっきりした体感にするか、それが出来るようになれば、不思議な効果が得られます。顔の美容について、皮膚の内側に必要なエネルギーを送り込む様にし、その流れを体感して、結果として皮膚の内側の流れが良くなり、ある悪い物を外に出すことが出来、外から良い物を良く吸収する事も出来て、新陳代謝の作用になります。
体の痛い部分に飲んだエネルギーが行ったり来たりする事によって、痛みを直せます。腕を容器と考えると(例えばペットボトルを想像し)、その中の水が腕の動きに乗って、揺れ動く感覚(状況)を観察し、水が腕の中に揺れていて、肘から指先へ水が行ったり来たりしている感覚がはっきり体感出来ます。その感覚を脳が感受した状態であれば、肩が痛い場合、両肩の間で擺動を行い、水が左右に揺れる状態にする事、それは脳が情報の受信状態と言います。その過程は意識活動です。
腕の中の水の感覚を得られるため、実際に腕にお茶が入ったペットボトルを腕に置き、腕を素早く前後に揺らすと、ペットボトルのお茶は前後に揺れると同時に腕の中の水の揺れを感じて、頭の中のみで感ずるのでなく、実際に腕のみ前後に揺らしてみると体で感じて、それが体感です。脳梗塞の予防にしても、脳の中で水を前頭部から首に行ったり来たりして、左右に揺らしたり、脳の中で全体旋回したりして、気になる所・詰まり感のある所もこの様にすれば、脳梗塞の予防が出来ます。

第3号

合宿円満終了ありがとう
雲の流れに乗る
心と身体のバランスの大切さを感じて
初めての体感
第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(1)

合宿円満終了ありがとう

保元堂代表    周 清華


7月16日から一泊2日、保元堂グループ第4回気功合宿研修会は円満に終了する事が出来ました。ご参加を頂いた各会員、サークル会の関係者に、そして司会を務めた世田谷会会長の矢代 瑛 様、全員を代表して開会のお言葉をして頂いた平塚会会長の内山 繁五郎様、心から御礼申し上げます。今回は、19名のご参加となりました(内訳、平塚会は10名、世田谷会は4名、一般教室は5名)。今までの合宿と比べると、内容・施設と食事など、全て良い評価を参加者から得られました。その中で、“メニューが多すぎで、どれを選べばいいか分からない”というご意見がありました。今回の内容は、最初(第一部)と最後(第六部)のみ、全員参加が必要で、それ以外は自主参加となっていましたが、実際ほとんどの内容に全員が参加されました。参加者の最高年齢は80代で、最低年齢は20代です。15年以上のベテランも居て、全くの新人も居ました。

今回、ご都合で参加したくでも参加できなかった方、大勢居たと思いますので、今後、合宿の内容を普段練習しているものと合わせて、少しずつ紹介して行く事を企画しました。皆さんからのご要望・体験談とご質問をお待ちしております。

気功には終着点がありません。気功を練習するという事は、いつも「常心」を持ち、そして常に悟る事で知恵が生まれ、その知恵(慧)を身につける事であります。

また、来年気功合宿のご参加を期待しています。



第4回気功合宿研修会内容精粋紹介

第一部

 気功と気功態 (省略)

第二部

 基本動作(正しい動作)
気功態の基本姿勢・蛹動と擺動が上手くするコツなど

第三部

 美容と健康の意識活動
意識活動(集中)はこの様にすれば? 気感を得るコツ

第四部

 気との交流(気の対流)
気の流れをコントロールするコツ

第五部

 太極形意(形と意識の融合)
如何に心身両方の動きをバランスよく統一させるコツ

第六部

 気功態と気場
最高状態(所謂“ゼロ磁場“)に到達するコツ


雲の流れに乗る

保元堂顧問  内山 氏

瞑想の音楽から

1.川のせせらぎの音と感じ
2.山・河・田園を眺望して、雲の流れに乗る感じ
3.笛から始まる雅楽を聞き、神聖で厳粛な心の引き締まる感じ

参加者の状況は、

参加者の状況は、東京・横浜と平塚外、各方面からある程度気功に熱心であり、習熟した人達の集まりでの気場であったこと、又人員の関係から先生を含め身近に感じたこと

基本動作について

用手法(スワイショウホウ)は、常に気功態を崩さず、水の流れの体感を得ながら、腰は上下・膝は前後の流れを具体的に得る事。

回旋法も、鼠蹊部から回転する事、体を前後・左右倒さぬ事等、今回極めて身近に指導して戴いたこと。

蛹動と擺動についても、極く身近に教示して戴き良かった。特に気(水)の流れを体感して、具体的にその動きを教えて戴いた事。

特に感じた事

気功態について、両足幅と膝の曲げ方を最も自分に合った楽な状態に調整(入念に)し、音楽を聞きながら、ゆっくり・丸く・流れる様に心掛けて、蠕動の様に行った結果、従来得られなかった体の軽さ、更に下半身まで軽いにも拘らず、がっちり地について居り、終わってから益々体が軽く、足特に膝も、今迄のように足踏みしたり・揉んだり・叩いたりする必要もなく、そのまま立っていても楽な軽い気持で居られたのが不思議な位でした。


心と身体のバランスの大切さを感じて

世田谷会  森本  氏


第2回目の合宿体験となりました。昨年からの一年間に個人的に些細な様々出来事があり、最近体調も少々崩していたのですが、それらの事と絡めて自分にとって“気功をする”ということはどういうことなのか、と考えるいい時間が持てたと思いました。教室でも、集中講座でも、今迄に幾度も先生から“三調”について講義を受けておりましたが、今回、今さらのように改めてその意味するところを知ったような気がします。この“三調”を整え、最良のバランスを身につけること、このことが基本であり、先ずは私にとっての気功の始まりなのだということを改めて実感しました。

体調が悪いのは、自分の悪い想念で“心”を汚し、“身”を痛め、当然良い“息”をしていようはずもなく、自分は“人の息”ではなく、“虫の息”状態で生きているのではないだろうかなどと揶揄してみたりでした。

講義を受け、実際に動作を行って蠕動をして、背後から先生の気を送って頂きながらなのですが、肩・腕に暖かいものが流れているのをほのかに感じることが出来、次に意識を局部に限定しないで音楽に身を任せてみようと、ゆっくりと動いていましたら、とてもリラックスして、身体も気持も軽くなってきて楽しく、嬉しい気分になってきました。頭で理解しようとか、意識するということも忘れ、ただ身を委ねていたい、ずっとこのままでいたいという感覚でした。

これからも、この感覚を忘れずに、先ず基本動作をしっかりと身につけて、少しずつでも気功の真髄に近づいていきたいと思います。

私にとってとても有意義な、充実した合宿でした。


初めての体感

平塚会   森 氏


私にとって、かなり勇気のいる今回の気功合宿への参加は、入会して間もないため考えられない事でしたが、無事に帰れて良かったとほっと致しました。

合宿による成果は、1つは用手法(スワイショウホウ)の、形が掴めた様に感じます。

2つ目に、これはずっと先の事として、のんびり構えていた様にも思いますが、気の流れを実感したいと思っておりました。それが意外と早く感じられて、かなり驚きました。但し今回感じたのは、ほんの入り口のような気が致しますので、体調を整えて次ぎの機会にトライしたいと思います。


第4回保元堂グループ気功合宿研修会内容精粋(1)

 開会式後、すぐに瞑想世界に入り、 “瀬を流れるせせらぎの音”の音楽を聴きながら、楽な姿勢でゆっくりと頭・首から肩・背中、徐徐に全身まで、身を軽く揺らす様にして行き、丁度全身に水が流れ回れるが如く、脳から内臓器官までの疲労を回復させることが来ました。

第一部

気功と気功態

  

 気の概念から気功態の正しい考え方、そして気功練習の目的などについて、講義と練習をしました。

気功練習の目的は“利自利他”、つまり 1.自分自身が本来持っているエネルギーのバランスを調整し、元の良い状態に戻させる事である。2.崩れたエネルギーのバランスを良い状態に戻す(良い状態を保って行く)パワー(調整力)をアップさせる事である。3.そのパワーを発揮し、人のため・世のために貢献することである。

気功態とは? なかなかすぐに答えられる人が少ないのではないでしょうか?気功態の状態は、1.一番楽な状態である。2.一番集中し易い状態である。3.一番気感が強い(感じる)状態である。当然、個人差・各レベルなどによって、その内容も違って来ます。どの様に上手く気功態に入って行くかは、皆さんがご存知のように「三調」をすれば宜しいです。「三調」は、「調身」(形・姿勢)、「調息」(呼吸・吐納)、「調心」(意識・念力)をする事です。

第2号

ゼロ磁場と気場について
こころサラサラ
横浜教室皆勤賞者へのインタビュー

ゼロ磁場と気場について

保元堂代表    周 清華


最近「ゼロ磁場水」、「ゼロ磁場発生器」など健康ブームが起きています。日本で唯一「ゼロ磁場」地帯と言われた長野県上伊那郡長谷村は、地殻変動の巨大なエネルギーがぶつかりあいN極とS極の磁気がお互いに打ち消しあう磁気の低い場所と言われています。この場所は、地球の磁気の影響を受ける事なく、宇宙のエネルギーを受けて、体調が良くなる等様々な影響を与えていると言われています。
しかし、ゼロ磁場のエネルギーは決して本当に「ゼロ」ではなく、陰と陽のエネルギーのバランスが非常に良い状態の事だと私は考えています。磁気が互いに打ち消しあうのではなく、N極とS極の磁気が互いに深く融合し、寧ろ、よりエネルギー値の高い状態となり一種の「真空」状態の様な現象が起こり、結果として磁気の測定値は「ゼロ」を示しますが、決して、エネルギーそのものが「ゼロ=無」というものでは全くないと考えています。
気功の「気場」も正にこの「ゼロ磁場」の状態と似ています。気功で言う「気」は、現代科学ではその実態証明と測定は不可能ですが、皆さんも実際に体験している様に、「存在する」事は紛れもない事実です。気功師の作り出す「気」は自然界にありのままの状態で存在する「エネルギー」の一種ではなく、人間の体感と実感の伴った意識活動により作り出された「エネルギー」です。人間の体感や実感そのものを機器で測定する事が、現代科学では不可能である事から、結果として「気」のエネルギーの測定や、実態解明が不可能なのではないか?と私は考えています。
気功を練習するならば、上手くこの「気場」の中に入っていく事が非常に大切です。この「気場」に入る事により、自然と心身が大変リラックスしてきて、身体の疲れや心の悩みも、無意識の内に解消されて行くのです。徐々に、身体の力も抜け、自分の身体の重さを感じなくなり、まるで、空中を浮いている様な(飛んでいる様な)状態が実際に体験出来ます。更に、この状態が続くと、外部の音が聞こえなくなり、意識の活動もしなくなり、肉体的な感覚もなくなり、正に「無」の世界に入って行けるのです。


 

こころサラサラ

静岡在住 檜垣 氏


昨年3月、40年間喜怒哀楽を共にした姑を見送り、前年に病を得て療養中の夫の身も案じていたら、心が疲弊し軽いウツの状態で、何とも言えない寂寥観や虚しさに包まれてしまいました。我ながら変だ、この様な心の状態はおかしい、何とかしなければと思う気持で、以前から興味のあった気功をインターネットで検索し、「気功は哲学でもある」という周先生の言葉に期待しながら、主婦にとってはありがたい「集中コース」に昨年6月に入門しました。
教室に一歩足を踏み入れた途端にウツ状態は何処かへ吹き飛び、透明感の高い穏やかな周先生にお目にかかった瞬間、入門して良かったと直感しました。
自分自身が気の集合体であり、現在私達は満ち満ちた宇宙エネルギーの真っ只中に身を置いている事等、先生は講義と実習の中で、生徒から答えを引き出しながら優しく丁寧に、分かりやすく指導して下さいます。
四動についての内容の濃い授業で、一日の講義が終わってみえると頭と体はクタクタでしたが、身体の内部をこれほど気使い、身体各部に意念を運ぶ事などなかった日常が、すっかり変革する事になろうと思うと、体中が喜びで満たされました。初日から、自分の発するエネルギーを何となくではありましたが、感じる事が出来て、「私って凄い!」と思い感動の一日でした。
一ヶ月に一度のペースで集中コースを受講し続けて、自宅での練習は5〜10分程度ですが、現在は「初級」を実践中です。初めて集中コースに通いだした頃は肩が「バリバリでゴリゴリ」でしたが、いつ頃か?気がつくと、治療をして頂こうと思っていた肩こりはすっかり無くなって消えていましたし、朝の寝起きが驚く程良くなりました。血流が良くなったお蔭と思っています。
心にひっかかる、頭に来る、心が粘る等の気の重い事態は日常でひっきりなしに訪れますが、何かの拍子に心身の気が滞っているなと感じた時は、習得中の気功を行い、「通気性?」を良くする工夫も少し出来る様になりました。気功の勉強を続けている内に、血流サラサラは確実ですが、と同時に「心も次第にサラサラ」になれればこんな嬉しい事はありません。お蔭様で、今、とても落ち着いた気持ちで日々を過ごさせて頂いています。


 

横浜教室皆勤賞者へのインタビュー


☆今回は、平成16年10月より現在まで、毎週土曜日の横浜教室に一度も休まずに出席を続ける二人の方に、その理由を聞いてみました☆
「入会してから約70回教室もあり、一度も休まずに教室に出席している理由は?」


小川さん: 

気功を始めてから身体が軽くなり、新鮮な気持ちで物事を捉えられる様になりました。物の見方や考え方に変化が出て来ている事に、気功の素晴らしさを感じています。自宅での練習が自己流にならない様にと、毎週土曜日の教室に参加して来ましたが、気がつけば、一年半近くも無欠席という事になっていました(笑) 自分でも驚いている次第です。継続する事と習慣にする事を考えて練習して来ましたが、ここまで休まずに続けられたのも、先生の熱心なご指導のお蔭だと感謝しております。

平野さん: 

身体の動きや気感について分からない事があっても、横浜教室に行って練習すると自然と分かる様になります。自宅に帰って、一人で気功の練習をしますが、やはり、一人で練習をするよりも、横浜教室で皆と練習をする時の方が、ずっと気持ちが良く、体調も良くなるので、休まずに横浜教室に通っています。

第1号

ご挨拶
創刊にあたり
気功とは

ご挨拶

保元堂代表    周 清華


この度、皆様のお力を頂き保元堂会報を創刊出来ました事を心から御礼申し上げます。日本に気功を普及する為、来日してから早や18年が経ちました。この間、様々な苦労もございましたが、常に会員の皆様に助けられ、今日の私があると認識し、心から感謝しております。今回、保元堂会報を創刊するに当たり、皆様に望む事は、気功を通じ自分自身、そして自分と他人、更には自分と宇宙のバランスを向上させ、その調整力を高めて、確実に自分の力(エネルギー)にして頂きたいという事です。
気功には終着点がありません。気功を練習するという事は、いつも「常心」を持ち、そして常に悟る事で知恵が生まれ、その知恵(慧)を身につける事であります。どうか、今後共、一人でも多くの会員の皆様が健やかで幸せな人生を「気功」と共に歩まれる事を願っております。


 

創刊にあたり

保元堂顧問  内山 氏


この度、保元堂会報創刊に当たり心からお祝い申し上げます。兼ねてより先生は、会員のみならず多くの人々が気功を習得し心身の健康と互いの交流を望んでおられました。会員が縦の関係のみではなく、横への結びが恰も一枚の「織物」の様に一帯となり、この会報を通じ全員の意識と知識を交流させる為に、会報が創刊出来た事は誠に喜ばしい事であります。しかし、これは出発点であり今後は会員各位の協力が必要であるのは言うまでもありません。さて、私は平成四年に平塚市民講座の気功講座で先生と出会い、以来13年間、平塚気功サークルで気功を続けて来ました。入会当初はなかなか馴染めず、形のない気功というものに戸惑いもありましたが、老いの身には過敏ではなくゆっくり緩やかで無理のない動きの為、継続が宝と思い家でも練習を続けました。3ヶ月たった頃から、体が暖かく軽くなり、次第に脊髄にも集中出来き、仰向けになるとで脊髄の一節一節も感じる様になりました。この頃から気の動きも少しずつ分かる様になり、次第に夢中になっていきました。兎に角大切な事はリラックスする事、そして局部に集中し「気功態」になる事を心掛けました。13年が経ち、少しは気功が身についたのではないでしょうか?そこで、気功を考える上で、念頭におくべき原理が二つあると思います。一つは、事象物体には全て陰陽の二極があり、この二極の調和と均衡を取る事がまさに「気功」であるという事です。二つ目は、私達は常に大気と接し交わっており、体内の内気と外気が交流する事により、海山森林等の自然の気も交わり、更に宇宙とも交流しているという事です。よく人間は自然と共有共存していると言いますが、それは人間の驕りであり、私達人間は自然によって生かされているのではないでしょうか?よって、気功を通じ自然の大切さを知り、感謝しなければならないと思うのです。


 

気 功 と は ?

保元堂代表    周 清華


気功とは、中国で4千年前から心身修業・延年益寿・未病予防を目的として、民間で行われて来た中国伝統文化の一つです。「気功」は単なる健康術だけではなく、人生観・宇宙観であり哲学でもあります。気功を通じ自分自身、そして自分と他人、更には自分と宇宙のバランスを向上させ、確実に自分の力を高める事が重要です。西洋医学の様に病気(心身の障害)の「表」を治すのではなく、「根本」の免疫力や調整力を高めて、心身の健康のバランスを取る事で、「病気」から身を守る事が出来るのです。東洋医学では「精・気・血」という考え方があり、気が動くと血液も流され、関連する全ての筋肉・関節・筋と内臓器官の働きが活発になる事で、「精」(全てのエネルギーが融合したもの)のレベルが一層高くなり、全身に充満され、健康に安定感が増し、仕事や家庭、社会の中で精力的に力を発揮する事ができます。
気功を修練するには、「常・恒・悟・道・慧」という基本的な心構えが必要です。
「常」は、時空を区別せずに、いつも気功を修練する気持ちを持つこと。
「恒」は、修練には終着点がなく、持続的永遠に気功を修行して行くこと。
「悟」は、真髄を得るため、気功を修練して行く過程で常に悟って行くこと。
「道」は、悟ることによって、得られた知恵を身に付けて実践して行くこと。
「慧」は、人の無上の喜び、「人道」と「天道」の絶妙な無上一体感のこと。
「常恒」的に「悟道」をすれば、「慧」はただの夢ではありません。これからの気功修練で、気感のレベルアップ法の一つとして、身体の様々な感覚を互いに結合し、身体局部から全体の感覚を纏めて行く事が重要です。
瞑想は「悟」と「道」の修練過程中の一つの方法です。瞑想とイメージ・意識・集中・想像等どの様な関係にあるか、気感を得る為・気感を強くする為には、まず基本概念をはっきりさせ、その上で具体的な功法によって、又、動きとのレベルに合わせ習得して行く必要があります。「瞑想」は、多くの先人達が長い修行により得た経験を凝縮した言葉で、極めて奥が深く、心身に様々な効果が現れるものです。
気功の練習は、まず基礎訓練が非常に重要で、“百日築基”という基本的考え方があり、常にその土台を強固して行く必要があります。
禅密気功を速く上達する為には、まず築基功の練習をする事です。築基功の要は気功態の密処にあり、人間が心と身体を真に健康にするには、密処の修行を確実に実行し、その上で、慧中の修業は自分と宇宙とが一体になる道を開く事です。
常に「自分で学ぶ」という事を基本にしつつ、間違えても工夫しながら一歩一歩進んで行く事が重用です。間違ったやり方を最初に身につけると、後で修正するのが非常に難しいので、同じ功法を何度も繰り替えし練習し、会員同士との交流、更に他の教室のメンバーの体験を聞くことは、とてもいい方法です。
「気」はいつでも、どこにも存在し、常に変化している宇宙生命エネルギーであります。「気功」は合わないという人はいません、誰にでもすぐに修得でき、そして実践することが可能なものです。「気感」は全ての人が体験でき、一度得られたら、忘れることはありません。気功施術というものは特別な人達だけのものではなく、気功を練習している全ての人ができるものです。気功は人類の知恵宝蔵であります。